お疲れさまです。
プレーオフに回ることになった横浜FCですが、その分、昇格を懸けた戦いに間に合った選手たちもいます。フットサル代表に参加していた三浦知良選手とU-19日本代表に参加していた小野瀬康介選手。今週からチームに戻り、プレーオフに向けて練習を共にしています。そんなアジア選手権帰りの小野瀬選手に話を伺ったので、ここで紹介したいと思います
MF19 小野瀬康介
――U-19代表を終えてチームに合流
「U-20W杯に進めなかったことは残念ですが、アジアの舞台で経験できたことは多い。まだ、自分には先があるので、そこに向けて、この悔しさをぶつけていきたい」
――アジアの舞台で感じたことは
「一番難しかったのは球際。中東の選手たちのフィジカルは日本よりも上でした。代表では、キャンプの時はFWだったんですけど、本大会ではサイドでした。スタメンでも試合に出られましたが、力不足を痛感させられました。ただ、力不足であるということを知れたことは、良かったなと思います。そのおかげで、もっと成長したいなという気持ちにもなれた」
――その間、横浜FCはプレーオフに回ることになりました
「自動昇格できなかったのは残念ですけど、自分も昇格のために、まだ戦うチャンスができたので、みんなには感謝しています」
――U-19アジア選手権で足りないと感じたものは
「判断の速さだったり、守備の意識。あとは球際で戦うことが足りなかった。負けた後も、スタッフさんを含め、みんなで話し合って、まだ、将来があるから前を向いて、自分たちに足りなかったことを考えて、今後につなげようと確認しました。ああいう大会を経験して、より海外に行きたい気持ちは強くなりましたけど、まずはJリーグで結果を残して、将来、海外に行ければベストだと思います」
――ゴールに結びつく動きへの意識は強くなったのでは
「前からゴールだったり、アシストだったり、結果を残すことは意識していたけど、アジア選手権で対戦した選手たちはワンチャンスでしっかり決めてきた。そういうところは見習いたい。プレーオフでは、チームが勝つことが一番大事だし、自分を出しつつ、まずはチームのためにプレーしたい」
――チームに合流して先輩たちからは声をかけられましたか
「イジり方が半端じゃないですね(苦笑) 『負けて帰ってきたんだから丸刈りな』って言われました(苦笑) カズさんも僕も同じラウンドで負けてしまったので、カズさんからも『お互い、負けたから丸刈りな』って言われましたけど、丸刈りは絶対に嫌ですね」
――カズさんが先に丸刈りにしてきたら
「それは…逃げられなくなるから困ります(苦笑)」
残念ながら来年のU-20W杯に進めませんでしたが、悔しさという貴重な経験を持ち帰ってきた姿は、より精悍(せいかん)さが増したような気がします。ロンドン五輪でベスト4に入ったメンバーも、この世代では世界を経験できませんでした。この悔しさを糧に、さらなる飛躍を小野瀬選手には期待したいと思います。
それでは。
(横浜FC担当 杉山文宣)
2012/11/16 15:02