雨の中の国立決戦。試合は両チーム熱い火花を散らす、好ゲームとなりました。
名古屋にとって、国立競技場での試合は約2年ぶりとなりました。ストイコビッチ監督が2008年に指揮官に就任して以来、国立競技場で試合を行ったのは合計3試合。初めが2009年のACL準々決勝・川崎F戦、続いてが2010年の元日に行われた、天皇杯決勝・G大阪戦、そして一番直近の試合が2010年3月のナビスコカップ・FC東京戦でした。
お気づきの方もいるでしょうが、これまではすべてカップ戦の試合ばかりで、リーグ戦での試合は今回が初めてだったのです。しかも、この過去3試合の戦績は、1分2敗。つまり、ピクシー体制になって以降、いまだ国立のピッチで名古屋は勝利することができていませんでした。
ピクシーが現役時代、国立は何度も勝利を重ね、また美しいゴールを決めてきた場所でした。もちろん2度の天皇杯優勝を決めたスタジアムでもあります。監督になってからも国立での試合を前にすると、我々記者陣もピクシーに対して「国立はゲンのいいスタジアムですね」と呼びかけ、ピクシーも「あそこはマイスタジアムだ」とご満悦に応えるというやり取りが繰り返されました。
ただし、前述のとおり、結局これまで一度も勝利することはできず。それを意識したわけではありませんが、今回の柏戦の直前では、国立での試合という話題には誰一人触れることはありませんでした。そして、その結果は・・・(笑)
ようやくマイスタジアムで初勝利を飾ったピクシー。最後まで冷静さを保っていましたが、試合内容でも柏相手に善戦しての勝利だっただけに、さぞかしうれしかったことでしょう。
(名古屋担当 西川結城)
2012/07/11 11:48