前節は今季最多となる18本のシュートを放っただけでなく、決定機も数多く作り出したG大阪。それでも未だに、試合のメンバーリストにFWで登録されている選手の、リーグ戦での得点は広島戦の遠藤保仁の1得点のみだ。
そんな中、徐々に活性化を見せ始めている攻撃陣の起爆剤となるべき男が、ピッチに帰ってきた。
22日から全体練習に合流した宇佐美貴史は、2カ月間のブランクを感じさせない鋭いシュートを練習から披露している。
「気持ち良くやれているし、感覚的にも思ったより悪くない」と、早くも手応えを口にする背番号39について、チーム内での期待度も高い。
「始めから過度の期待をかけてもダメ」と宇佐美を救世主扱いしない意向の長谷川健太監督ではあるが、本音の部分は「戻ってきたのは大きいし、前線の雰囲気も変わる」。
24日以降のコンディション次第だが、川崎戦の帯同も示唆する指揮官に対して「G大阪の至宝」も「監督が決めることだけど、自分としては(遠征に)行きたいし、試合にも出たい」と語る。
未だに本領発揮しているとは言い難いFW陣の停滞感を、「試合に飢えた至宝」が一掃する。
(G大阪担当 下薗昌記)
2014/04/23 23:53