第6節・長崎戦(1△1)で今季加入のCB寺岡真弘がJリーグデビューを果たした。
原一樹に代わって投入されたのが、1-1で迎えた後半ロスタイム。本人が「30秒も経っていなかったんじゃないですか。すぐに試合終了のホイッスルが鳴って…。当然、ボールには一度も触れていない」と振り返る、ある意味、記憶に残るデビューとなった。
「同点だったので、最後の交代カードも攻撃の選手だと思っていた。だから吉満(樹)フィジコから自分が呼ばれたときは、『エッ、オレですか』という感じで、少しテンパリながらピッチに入ったんですよね」と交代時の様子を明かした寺岡は、試合終了後にロッカールームに引き上げながら、こう思ったそうである。「あんな形の奇妙なデビュー戦になったので、頼むから誰でもいいから自分のことをイジってくれ」。
そしてロッカールーム、誰もがニヤケ顔で「おめでとう」と寺岡を迎えたとのこと。願いどおりの展開に、寺岡は「これでチームの一員だ」と感じたそうだ。
(北九州担当 島田徹)
2014/04/09 22:22