Jリーグの選手・監督がプレミアリーグを語る連載企画『俺のプレミア』。今週はイングランドのポーツマスでプレー経験のある、岐阜のGK川口能活選手の前編をお送りする。──
2001年から03年までイングランドのポーツマス(当時2部)でプレーした川口
――イングランドサッカーの魅力とは?
「僕はプレミアリーグではなくチャンピオンシップ(2部)でプレーしていましたが、イングランド人は観客の反応がとにかくすごかったですね。みんな本当にサッカーが好きなんですよ。サッカーが原因で恋人と破局したり、離婚したりという話をよく聞きました。恋人よりサッカー、妻よりサッカー、そんな感じです(笑)。まあ、とにかくそれくらいサッカーが好きだから、サポーターと選手も一体になれる。それがイングランドサッカーの魅力です」
――ピッチレベルではどうでしょう?
「プレミアリーグからカテゴリーが下がれば、当然プレーのクリエイティブさやレベルは落ちるかもしれないですけれど、僕がイングランドでプレーして感じたのは、とにかく基本技術が高いこと。ボールを止めて蹴るという基本技術は、どのカテゴリーでも本当にしっかりしている。そこはさすがだなと思いました。イングランドのフットボールは、『(中盤でパスをつなぐよりも)とにかく前線にボールを入れる』とよく言われますが、それにもすべて狙いがある。ゴールに直結する動き、ゴールを決めるためのしっかりしたプロセスが、イングランドサッカーにはあります」 次週、後編へ続く
(エル・ゴラッソ本紙4/4・4/5号より)
(BLOGOLA編集部)
2014/04/03 18:00