「あと一点は決めたい」と、太田宏介が天皇杯でのFK弾を切望した。
今夏からFKキッカーに指名され、公式戦4得点を叩き出してきた太田。FK決定率はあの中村俊輔を上回るなど、高精度を誇る。民放のサッカー番組でも、今季の「FK賞」を受賞。“FKキッカー太田”の存在が、世間にも認知され始めてきた。無論、対峙する敵チームもそれは同じ。「相手チームの選手にも『すげーじゃん』と言われるようになっています」と、太田本人も明かしてくれた。
「最近はあまり試合で本数を蹴ることができていない。1試合1本は蹴りたい」
そうも発言した裏には、キッカーとしての確かな自信が存在する。
先日、大ケガを負った「ルーコン(ルーカス)やマツくん(平松大志)のために絶対に勝たないといけない」と固い決意を話す太田がボールをセットしたとき。それは、FC東京にとって大きな得点チャンスとなる。
(FC東京担当 田中直希)
2013/12/19 00:09