天皇杯4回戦・柏戦で終始美しく張り詰めたライン統率を見せ、絶妙のカバーリングで体を張った高木和道。清水でプロデビューした頃の先輩・戸田和幸の引退発表にあたり「ストイックでサッカーへの思いの強い人。人にも厳しいけど、きっと自分にはもっと厳しい」と当時を思い出した。
「パススピードにしても『なんで戦わへんの』ということにしても、僕らに要求するレベルが高かった。絶対手を抜かず戦う姿勢を貫いた」。
戸田や大榎克己らの背を見て成長しベテランと呼ばれる年齢になった高木は、折に触れ、新人の頃に彼らに教わったことを引き合いに出す。
99年に清水で戸田とともにプレーし、トルシエ監督が率いた日本代表でもチームメートだった田坂和昭監督は「頭がよく、頭を使って行動する人」と戸田を評価する。「トッテナムへ移籍したのも海外挑戦のパイオニアっぽいし、向上心が強くどんどん先へ進んだ。すべて考えた上での選択だと思うから、きっと今後の人生でも生かされると思うよ」と、かつての戦友にエールを送った。
大分の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2013/11/20 14:31