12日、今季限りでの引退を表明した岐阜の服部年宏について、磐田時代をともに過ごしたFC東京の川口信男コーチに話を聞いた。「本当にお疲れ様でした」。まず口をついたのは、後輩からの労いの言葉だった。
「ボクの(年)上の人たちは、人間的にも素晴らしかった。ここまでできたのは、技術的なところ以外にもそういうところだと思う」。
長く現役でいられる理由の根本にあるのは、その人間性なのだろう。筆者も初見でロングインタビューをお願いしたことがあったが、非常に気さくに、そして真摯に言葉を紡いでくれた印象がある。「いい人がにじみ出ているな」。これが率直な感想だった。
川口コーチも同僚時代を思い返しながら「柔軟というか、自分のことばかりを言うのではなくて、ちゃんとボクらの話を聞いてくれるんです」と明かしてくれた。
いまでもたまに連絡を取るらしく、「これからも何かしらで関わると思う」と、川口コーチは絆の継続を確信している様子だった。
FC東京の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(FC東京担当 田中直希)
2013/11/12 16:58