先週から今週にかけて大分は2つの台風による豪雨に見舞われ、練習メニューを急遽変更するなどの影響を被った。“Jで最も有名なベランダ農園”こと「児玉農園」も壊滅状態となり、農園主の児玉新は「プランターが雨で水浸しになりました」と肩を落とした。
トマトの収穫は終わり、ちょうど二毛作の準備中だったのが不幸中の幸い。児玉自身はここ最近調子を上げており、8日の天皇杯2回戦で久々の先発を果たす可能性が高い。「リーグで勝てていないのはチームの一員としてつらいが、ベンチ外の期間も自分のできることをやってきた」という姿勢が田坂和昭監督に評価された。
「すべてで相手を上回ろうとするのではなく、時には相手を泳がせて、その間に力を溜めることも必要」と豊富な経験から得てきた試合運びを説く。農園壊滅の悲しみを乗り越え、児玉の真価がピッチできらめく日がやってきた。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2013/09/06 21:10