お疲れさまです。
今週末は、いったんリーグ戦がお休みで天皇杯の2回戦を迎えます。Jリーグのチームにとっては初戦となるわけですが横浜FCはリーグ戦で敗れた栃木との再戦という形になります。「栃木にやり返してリーグ戦に弾みを持って戻れるように。そういう気持ちでみんながいるから良い練習ができている」と、シュナイダー潤之介選手が言うように明るい中にもピリッとした空気が漂う練習となりました。
ケガ人が先週には杉山新選手、カイオ選手が合流し、今週からは中島崇典選手と内田智也選手が練習に合流。リーグ終盤に向けて明るい材料です。
そんな天皇杯ですが天皇杯と言えばやはり山口監督。現役時代には横浜フリューゲルスで二度、名古屋で一度と合計三度の優勝を経験している天皇杯に縁深い方でもあります。特に1999年1月1日合併が発表された後、天皇杯優勝で横浜フリューゲルスの有終の美を飾った試合はJリーグ史に残るシーンの1つでもあります。
「思い入れはありますよ。現役のときに3回優勝させてもらっているし、いろいろな思いもあるからね。3回の優勝それぞれに違った思いがあるし、個人的には思い入れのある大会ですよ。ただ、ありがたいことにシード扱いで初戦がJクラブ同士になるんでね。Jクラブとは違うチームとやるっていうのが天皇杯の醍醐味(だいごみ)のようなもので、それが初戦に来る難しさもあったんだけどね」
と天皇杯という大会への思いを話してくださいました。普段、あまり特定の試合に個人的な思いを語るようなことがない山口監督ですが、天皇杯に関しては「思い入れはある」と率直に答えていたのが印象的です。ただ、そういう大事な大会だからこその言葉もありました
「この時期の13時開始というのは選手のことも見に来てくださるお客さんたちのことも考えていない。良い試合を見せようってやっている中でね。どういう絡みがあるのかは分からないけど開始時間の変更がどうしてできないのかな」
と選手、観客の双方への配慮があるからこその苦言も呈されていました。それもまた天皇杯という大会への思い入れがあるからでしょうか。そして、楽しませるサッカーへのこだわりもあるからでしょう。
あの99年の決勝を戦ったメンバーでJクラブの監督となり、天皇杯を戦うのは福岡の前田監督と山口監督が初めてとなります。ただ、福岡が9日に試合を行うのに対して横浜FCは8日が初戦となりますので正真正銘の第1号は山口監督になります。現役時代、天皇杯に愛された男が監督として迎える天皇杯の初戦。どういう展開になっていくのか注目です。
それでは。
(横浜FC担当 杉山文宣)
2012/09/06 21:57