前節の栃木戦で、ナ・ソンスが公式戦初出場を果たした。各年代別の韓国代表経験者であり、『隠れた逸材』だったが、これまで出場機会はゼロ。度重なるけがに悩まされてきた。ただこの1カ月でコンディションを上げて、練習試合でも大いにアピール。出場にこぎつけた。
「チームでやっと試合に出られて、スゴくうれしかった。でも、チームが勝てなかったので気分はよくなかったですね」
そうデビュー戦を振り返るナ・ソンスの顔には、まだあどけなさが残る19歳だが、細かいドリブルとセンスあるパスは一級品だ。栃木戦でも積極的な仕掛けから、ペナルティーエリア内でファウルをもらうなど(判定はFK)、特長を見せた。「一つ、攻撃のコマが増えましたね」と主将のシュナイダー潤之介も語っている。
「ボクはまだまだ足りない選手。習う立場です。まずはチームがやろうとしていることを理解する。出場したらチームが勝つことを優先し、状況を見ながら戦っていきたい」
“正統派韓流イケメン”であるペ・フミンに対し、ナ・ソンスは“ちょっとヤンチャ系の韓流スター風”。イケイケドリブルが魅力の、ナ・ソンスの今後が楽しみだ。
(横浜FC担当 田中直希)
2013/05/27 19:03