中村太亮は京都の下部組織で6年間を過ごし、金光大阪高を経て08年に京都へ入団。そこで4年間、大木武監督の下では1年間を過ごし、新潟への期限付き移籍を経て、今季から山形へ完全移籍した。
左SBとして活躍する彼について大木監督は「点を取って、アシストも決めている。彼の良さが出ているね。左足のキックはスペシャルだし、一人くらいならドリブルでかわせる。ここ(京都)では俺がうまく使ってやれなかったけれど、日本のサッカーのためにはああいう選手が試合に出ていくのはいいことだ。(今の活躍は)彼の努力の賜物だよ」と高く評価している。
また、26日の試合で対面する安藤淳は「SB同士のポジション争いでどれだけ押し込めるか。太亮に負けないよう、走り勝つようにしたい」と意気込みを語っている。かつて京都の左サイドで輝きを放った男が、今回は右サイドを進撃してくる。このサイドでどちらがイニシアチブを握れるかもポイントの一つになる。
(京都担当 雨堤俊祐)
2013/05/24 19:40