オフ明けのクラブ練習場に、スポーツ刈りの爽やかな好青年がいると思いきや、オフを利用してすっぱりと髪を切った西野貴治だった。
「(前節・群馬戦の)ミスが原因だとするならば中途半端な長さ(笑)」と長谷川健太監督も冗談まじりに指摘したが、髪を切った一番の要因は岩下敬輔との約束がきっかけだ。J1時代には10試合に1点のペースで得点していた、と話す岩下に西野が今季、J2ながら同ペースで得点すると約束。守れなかった場合、髪を切ると自発的に宣言したという。群馬戦は12試合目で未だにノーゴールだったことに加えて、痛恨のミスで同点弾を献上。「その約束が大きかったけど、色々重なったのですっきりしようかなと」(西野)。
練習場に詰めかけたサポーターからは「似合っている」と声をかけられた背番号26だがチーム内の評価は散々だ。
「クソださい。全く似合ってない」と一番厳しい言葉を投げかけた倉田秋を筆頭に、「寿司職人みたい」(今野泰幸)、「似合ってない。修正が必要(笑)」(岩下)。
小学校以来となる気合いのスポーツ刈りに複雑な表情を浮かべていた西野だが、気持ちの上では愛媛戦に向けて完全に切り替えていた。
(G大阪担当 下薗昌記)
2013/05/22 23:03