6日の福岡戦で、永井雄一郎が今季初出場を果たした。筋肉系のけがで離脱していたが、練習試合などをこなさないままベンチ入り、そして途中出場しチャンスも作り出した。本人は「決定機さえ決めていれば、流れも変わったはず」と反省したが、177日ぶりの公式戦にも「時間とともに慣れました」とさすがの働きを見せていた。これは今後に向けての好材料だろう。主将のシュナイダー潤之介が「けが明けで練習試合もやっていないのに、攻撃にどんどん絡んだ。さすが」とうなれば、山口素弘監督も「長い時間でなければ、あれくらいやると思っていた」と納得顔だった。チームはなかなか結果が出ていない状況であり、経験豊富な永井の復帰は決定力向上につながりそうだ。「もう勝つしかない。そのために全力でいきます」。リハビリ中に比べ笑顔も見られるようになった永井。ここからエンジンをかけてチームを浮上させる。
(横浜FC担当 田中直希)
2013/05/10 15:52