18日のトレーニングは、仙台への移動も考慮して45分程度と軽めの調整で打ち上げた。そして、各自が居残りで最終確認を行っている最中、ピッチ上ではある勝負が始まった。
それはユン・ジョンファン監督と谷口博之の短距離走での勝負。どういう経緯で始まったのかは分からないが、30mほどの距離をダッシュし、その速さを二人は競っていた。
ほかの選手たちがその勝敗を判定していたところ、その様子によれば2本勝負し、2本とも谷口が勝利。無邪気な谷口らしく両手を広げ、喜んでいたが、水沼宏太からは「もうちょい距離が長ければユンさんが勝っていた」などとヤジを入れられていたとおり、記者から見てもかなりの僅差だった。
ユン監督が「谷口は一番遅い」と言えば、谷口も「オレのほうが余裕で勝ってたでしょ」と勝ち誇るなど、負けず嫌いな二人は一歩も引かなかった。引退してからの年数や現在の年齢を考慮しても、ユン監督のすごさを感じさせた一幕だったが、その代償か、ユン監督は左足の太ももの裏をさすりながら階段を上がっていった。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2014/04/18 18:45