前節の熊本戦、ラストプレーで劇的なFK弾を決めて一躍脚光を浴びた加藤大(左)。しかし、スポットライトに照らされた加藤の影となってしまったのが松本翔(右)だ。
加藤と同じポジション争いをするライバルはこの試合で遠征メンバーからも外れ、テレビで観戦するしかなかった。松本は「チームが勝ったことはもちろんうれしいけど、同じポジションのライバルが活躍するのを見ると…気持ちがモヤモヤする」と正直な心境を吐露。しかも、それが自身の“武器”でもあるFKからなのだから穏やかではないはず。
『自分ならあの場面でFKを決める自信はあった?』と問うと、「決める自信はある」と即答。その言葉を裏付けるように、4月8日の練習試合ではほぼ同じ距離のFKを直接決めている。「自分は一度(メンバーを)外れた身。人よりも多く練習をすることが大事」。その強い危機感から、この日も居残りでFK、シュート練習に励み、黙々と巻き返しを狙う。
(愛媛担当 松本隆志)
2013/04/19 19:03