前節・横浜FM戦で敗北を喫し、川崎Fはいまだ今季リーグ戦勝利がない状態が続く。その試合で一時同点に追い付くヘディングを決めたのが、古巣対決だった田中裕介。もう何度も古巣戦を戦っているだけに、気持ちを前面に出すというよりも、落ち着いて戦う姿勢が際立つ。しかし、内心はやはり負けたくない気持ちが強い。得点後には看板を飛び越え川崎Fサポーターの前まで駆け出していったシーンからもそれが伺えた。
そんな田中裕に対して、試合後、かつての同僚である横浜FMの栗原から「あのゴールは裕介へのご褒美(笑)」というコメントが飛び出したことは、すでに16日発売の本紙でもお伝えしているが、時間が経ってもやはり田中裕は悔しさが募るという。「後半は悪い試合ではなかった。悪いプレーばかりではない。この悔しさを持ってここから良い流れに持って行きたい」と、今後のチーム上昇に向けた活力にもすると話した。
(川崎F担当 西川結城)
2013/04/16 17:58