「ヤッコさんとはずっと代表でやっていたので」と話すのはFW河原和寿。ヤッコさんとは17日に控える第9節の対戦相手・熊本の吉田靖監督のことで、かつて育成年代の代表監督をしていた吉田監督と河原は、いわば若き日の“師弟関係”にある。
「そんなに個を縛りつけるような監督ではなかった。当時のU-20日本代表のメンツが個性的なメンバーだったからというのもあったけど、そこを最大限に生かそうというのがあったし、人柄的にはみんなからいじられるくらいの人だった」と当時を懐かしんだが、「とにかくハードワークを求める監督。ヤッコさん自身がそういうプレースタイルだったから、FWの僕にも守備を求められていた」と当然厳しさもあったという。それゆえに「ヤッコさんからは戦う姿勢を学んだ」と叩き込まれたハートはいまの河原のガッツあるプレーの礎にもなっているようだ。
そんな河原は、14日に行われた第8節・群馬戦で移籍後初ゴールを決めるなど、調子は上向き。恩師の目の前で“恩返し弾”を決め、成長の証を見せたい。
(愛媛担当 松本隆志)
2013/04/16 17:39