4引き分けを前向きに解釈するためにも必要だった長崎戦での勝利だが、結果は0-1の敗戦。チームの雰囲気は決して悪くないが、結果が出ていないことで選手たちの声を拾うメディアの空気も沈みがち。
そうしたなか、囲み取材に応じていた北嶋秀朗とのやりとりで10秒ほどの沈黙が。すると北嶋は、取材陣に向かって笑いながら、「なんか、暗いですよ」と一言。さらにこうも続けた。
「ネガティブな空気になってくるけど、そこから生まれるものは何もない。前を向いて行くべきだし、チームとしては乗り越えて行かなきゃいけないこと。誰かのせいにしていても何も生まれないことを自分は知っているから、自分たちで(空気を)悪くしないようにしていきたい」
数々の苦難を乗り越えた経験で十分な説得力をもった北嶋の言葉は、われわれ取材陣にも前向きな姿勢を思い出させてくれた。
(熊本担当 井芹貴志)
2013/04/15 19:32