開幕戦こそ出場がなかったものの、第2節からは、自らの主戦場である左SBを確固たるものにした冨士祐樹。今節のダービーも出場濃厚だが、JFL時代から北九州を背負って戦って来た男は、意外なことに福岡とのダービーは初出場となる。「去年のアウェイ戦も、(リハビリ中で)出られる状態じゃなかったので、スタンドから観ていましたが、プレーできないことが悔しかった」と、並々ならぬ思いでダービーに挑む冨士。「アビスパは、同じ県のチームとして負けたくない相手だし、俺ら以上に周りが盛り上げてくれる(笑)。今年で6年目なので、いろいろ分かっている。その人たちのたちに勝ちたい」と、静かに笑みを浮かべた。そしてダービーが、100試合出場の金字塔を立てようとしているが「常に、チームの勝利に貢献することだけを考えたい」。最後まで、冨士祐樹だった。
(北九州担当 坂本真)
2013/04/11 19:48