練習中に急性心筋梗塞で倒れ、11年8月4日に急逝した元日本代表・故松田直樹さんの10回忌を前に、松田さんが16年間在籍した横浜FMは3日、会見を開き、「彼のような悲劇を二度と起こさないため、松田直樹さんの想いをつなぐための取り組みを行ってまいります」とのメッセージを発信した。
会見には黒澤良二社長をはじめ、波戸康広アンバサダー、栗原勇蔵クラブシップ・キャププテンが出席し、一般社団法人松田直樹メモリアルNext Generation理事で松田さんの姉の真紀さんもオンラインで出席した。
冒頭、黒澤社長はメッセージの意図について、「逝去10年を迎えることが節目になるわけではないが、松田さんと直接接点を持たない選手やスタッフ、彼のプレーを生で見たことがないファン・サポーター、彼の存在を知らない子どもたちが増えていることも事実。松田直樹という偉大なサッカー選手がいたことを伝え続けることがクラブの使命」と説明した。
その上で今後も①松田直樹さんにフォーカスした発信や取り組み②『#命つなぐアクション』(心肺蘇生法やAEDの普及啓発事業)のマリノスファミリー全体、ホームタウン内での取り組み―の2点を柱に活動を推し進める方針を示した。
今年の具体的な取り組みとしては、二つの企画を発表。一つ目は『オンライン記帳』。8月4日午前0時~午後11時59分の間、Twitterアカウント上で『#FOEVER3』のハッシュタグとともに、松田さんへの想いを添えてサポーターにツイートしてもらい、全メッセージを遺族に届ける。
もう一つは『#3 1stユニフォーム、プレーヤーズTシャツの販売』。利益全額を『#命つなぐアクション』および、ホームタウン内での競技普及の活動費に充てる。詳細はクラブHPまで。
写真:©Y.F.M.
(横浜FM担当 大林洋平)
2021/08/03 18:16