18年と19年の途中まで、清水でチームメートだった北九州の髙橋大悟について、町田のチョン・テセは、こう言って目を細めた。
「やっぱり試合に出るのは大事だなと思います。北九州で活躍して、10番を背負って、今の活躍を見ているとうれしくなります」
当時から「ゴール前でのセンスは抜群だった」とのこと。「相手の体重を利用して、逆にフェイントを仕掛けたり、シュート技術も高かった」と賛辞の言葉が並ぶ。またピッチ外でのパーソナリティーに対しても、一目置いているという。
「試合に出ていないときや、サブでベンチにいるときに、チームがゴールを取ると、本気で自分のことのように喜ぶ。何の屈託もない喜び方をするので、コイツすごいなと。僕から見れば天使のような存在。怒りの感情がゼロだし、謙虚でかわいい。無邪気。無垢。純粋。そしてとっつきやすい」
そんな髙橋大を擁する北九州を迎撃する30日のホームゲーム。現在、クラブJ2通算300ゴールまであと1点に迫っているため、メモリアルゴールを誰が決めるかは、注目点の1つだ。“記録男”としてクラブの歴史に名を刻むことに対しての色気については、「あまり期待しないで。ゴールを決めたら300ゴールだったというぐらいがちょうどいい」と実に謙虚だった。
写真:©FCMZ
(町田担当 郡司聡)
2021/05/29 15:03