浦和は17日、神戸とのアウェイゲームを迎える。興梠慎三のJ1通算400試合出場がかかる一戦として話題だが、この男も特別な思いをもって迎える試合だ。
「90分では足らないくらい。本当に楽しみ」
岩波拓也。生まれも神戸であり、神戸のジュニアユースに入った07年からトップチームに昇格して17年までの11年間をヴィッセルで過ごした。トップ昇格1年目から37試合に出場し、神戸でリーグ戦106試合の出場経験がある。ずっと試合に出続けていた。
「浦和は2年目だけど、育ててもらったのは神戸なので。ヴィッセルとゲームをすることを想像するだけでワクワクする。あのスタジアムで、あのピッチでやれる幸せをかみしめたてプレーしたい。選手が代わってもチームのカラーと街は変わらない」
浦和に移籍した昨季は、ノエスタでの試合でいきなり得点を奪った。「自分のことよりも、チームとして勝ちたい」。チームはリーグ戦3引き分けと勝点3を獲得できていない。岩波ら守備陣が相手を抑え、そして勝ち切ることが理想だ。
「こちらがプレッシャーをかけてもクオリティーを出せる選手が多い。それにあのスタジアムの雰囲気は、ホームチームを乗せてくれる。でも外国籍選手が多く、後半になるとチームというより個人の力で戦ってくる。チャンスは出てくると思う」。そう試合を展望した。
レギュラー争いは激しいが、ここ6試合は先発として出続けている。そんな状況で迎える、待ちに待った神戸戦。岩波のプレーから目が離せない。
(浦和担当 田中直希)
2019/08/17 10:54