3月7日の木曜日、北九州がFC東京U-23との今季開幕戦前の会見を行ったのは、クラブハウスや事務所でもなければホーム、ミクスタでもなかった。“駅近スタジアム”が売り物のミクスタから徒歩7分のJR小倉駅の改札前広場だった。
このスペースはパブリックビューイングなどさまざまなイベントで使用することはあるが、特設ステージを設置しての会見はやはりインパクト大だ。しかも、開始時刻は学校帰りや会社帰りの方々で混み始める時間帯である17時20分。小林伸二新監督と内藤洋平新キャプテンへの質疑応答までしっかりと行われた会見に「何事か!」と足を止める方々も続出した。
そして、効率的というか、ちゃっかりしているなと感じたのが、会見後に、小林新監督と内藤選手のJR小倉駅一日駅長任命式が行なわれ、二人はそのまま改札口でFC東京U-23戦の来場を呼び掛けるビラ配りも実施したこと。もちろん、ここでも二人は大人気で即席の握手・サイン会のような状態に。写真撮影に臨む内藤選手あたりは駅長らしい敬礼のポーズもせがまれていた。一方の小林新監督も同様のリクエストもあったのだが、JR側が用意した帽子とジャケットがあまりにも似合い過ぎて駅という場所に違和感なく溶け込み、監督とは気づかずスルーしてしまう方も。
短時間ではあったが、インパクト十分の開幕前会見となった。
(北九州担当 島田徹)
2019/03/08 16:27