開幕戦を前日に控えた23日、鹿児島市のサンロイヤルホテルで鹿児島、徳島の両監督、主将による試合前記者会見があった。鹿児島にとっては記念すべき“J2元年”の開幕戦を盛り上げるべく、会見場には一般参加者も募った。地元メディア関係者、一般参加者約100人が集い、開幕直前の両監督、主将の言葉に耳を傾けた。
初めてのJ2を地元で迎える高ぶりか、鹿児島のキン・ジョンソン監督、中原秀人主将はやや緊張した面持ち。「選手が物おじせず、前かがみになって攻め続ける。その変化と成長を楽しんでほしい」とキン・ジョンソン監督。中原主将は「これまでトレーニングしてきたことを、自信を持ってピッチでプレーしたい」と初陣らしいフレッシュな意気込みを述べた。
対する徳島のリカルド・ロドリゲス監督、岩尾憲主将はJ2の“先輩”らしい落ち着いた雰囲気を漂わせていた。ロドリゲス監督は「見に来た人が楽しんでもらえるサッカーをやりたい」と抱負。「アウェイに来たのを感じる」と第一声で述べた岩尾主将は「やるべきことをしっかりした上で、やりたいサッカーを」と語った。
どちらも“攻撃的なサッカー”を持ち味としており、両指揮官とも「ゴール前での攻撃、守備の精度」を開幕戦の勝敗のカギに挙げていた。「J2とはどんなリーグか?」という問いに対してロドリゲス監督は「厳しいリーグで攻撃的サッカーをやるチームが苦しむ」としつつも「美しいリーグ」だという。岩尾主将は昨夏4選手が移籍したことを挙げて「良いプレーをすると上に引き抜かれるので要注意を」とアドバイスして会場の笑いを誘っていた。
写真:政純一郎
(鹿児島担当 政純一郎)
2019/02/24 10:15