今季限りでの引退を表明しているSC相模原のGK川口能活が、現役ラストゲームとなるJ3第34節・鹿児島戦でスタメン出場することが決定的となった。
30日の非公開練習での紅白戦では主力組でプレーした模様で、西ケ谷隆之監督は「(川口に)『準備をしろよ』とは伝えた」とスタメン起用を示唆。「彼にとってはラストゲームになるわけだからそこはしっかり送り出すという部分でちゃんとしたゲームをやらないといけない。スタジアムが良い雰囲気になるはずだから、その声援を受けてチームとしてもどれだけやれるかに限ると思う」と話した。
川口本人もスタメン出場に強い意欲を示しており、「当日までどういう気持ちになるか分からないし、当日になって初めて実感が沸くと思うけど、特別な試合にしたい」と語り、「みんなの気持ちはありがたいけど気負わず、みんなが普段通りのプレーができればいいと思う。今年は特に試合には出られなかったけど、出場できるのであれば最後のチャンスをくれた監督とスタッフには感謝の気持ちを持って、それを忘れずにしっかり結果で返せるように集中して臨みたい」と続けた。
この歴史的一戦に向けチケットの売り上げは好調で、チームスタッフによるとクラブ初となる1万人以上のファン・サポーターがスタジアムに駆けつけることは確実。現在のところ当日券の発売はある予定だが、限られた席種しか残っておらず、今後の売り上げによっては完売の可能性もあるという。
試合後には引退セレモニーも予定されており、1人でも多くのファン・サポーターに“炎の守護神”の最後の勇姿を見てもらいたい。
文:須賀大輔(エルゴラッソ相模原担当)
(BLOGOLA編集部)
2018/11/30 17:30