引き分け以上でJ1残留が確定する状況で最終節を迎えることになった鳥栖だが、敗れれば16位になり、J1参入プレーオフに回る可能性も残されている。そのため、他会場の試合経過も当然、気になるところ。しかし、キン・ミョンヒ監督は「スタッフ同士で共有はしますけど、必要以上には選手たちには伝えないようにしようかなと考えています」と現段階では情報は選手たちに入れないことを考えていた。
前節の横浜FM戦でも他会場の経過は選手たちに伝えなかった。ハーフタイムの際、場内アナウンスで他会場の経過が選手たちに伝わってしまったが、キン・ミョンヒ監督自身は選手たちにあくまでも目の前の試合に集中させるスタンスをとっていた。今節についても「鹿島相手に引き分け狙いにいって、引き分けられるほど甘い相手でもない。向こうもホーム最終戦で、ACL出場権がかかっている。向こうも勝ちにくる中で僕らが引き分け狙いでいって対抗できる感じはまったくしない」と話しており、自分たちの力で勝点をつかみ、残留を確定する構えだ。
もちろん試合終盤になれば、当然、他会場の経過を受けて、選手たちにそれに応じた対応をさせることにはなるだろうが、試合前からそのことばかりは考えない。あくまでも自分たちの力で残留を勝ち取る。勝ちにいく意識で、難関のカシマスタジアムに乗り込む。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2018/11/27 18:43