神戸のDF渡部博文が、強い気持ちでトレーニングにのぞむ自身について語った。
開幕以来、チームの主軸CBとして存在感を発揮してきた渡部。そのファイトあふれるプレーは、多くのファンの心をつかんできた。ただ、リーグ戦のここ3試合、出場機会はない。それでも、背番号3に迷いの感情は一切なかった。
「自分の足りないところを求めてやれている。それは守備も攻撃も。監督のポジショナルプレーの細かい戦術を吸収したら、間違いなく自分のサッカー人生に生かしていけるという確信がある」。
フアン・マヌエル・リージョ監督の落とし込む戦術に練習から向き合う渡部にとって、新たなスタイルとの出会いは大きな刺激。「それがモチベーションを落とさずやれている要因。空中戦とかハードワークとか、自分の強みを忘れないでサッカーを学んでいけば、絶対にチャンスはくると思っている」とプレーヤーとしての向上心を口にした。
今季からチームの副将を担っている。主将を務めるルーカス・ポドルスキが負傷離脱し、副将を務めていた選手が移籍するなか、彼に″唯一の副キャプテン″との切り口で話を聞いたことがある。それは第18節・柏戦(1〇0)のミックスゾーン。その際、自身の意志とあわせ、チームとして戦っていることを強く語っていた。
「さらに責任をもってプレーしようと思っている。それに、リーダーになれる選手というのがチームにはたくさんいる。声をかけてくれる選手が多い。(徳島から完全移籍で加入した)玲央(大﨑)が今日初めて出ましたけど、リーダーシップがあり、ナオ(藤田直之)とかとピッチの中で『いまどうする? こうしよう』とお互いが話し合うことができている」。
高め合い、刺激し合い、自分自身を見つめながら、背番号3はサッカーと向き合っている。
(神戸担当 小野慶太)
2018/11/22 18:19