今季最終節・新潟戦は、山下敬大のゴールが決勝点となって2-0で完封勝利。順位を過去最高の8位に押し上げて、山口はJ2・3年目のシーズンを終えた。
この試合、山口は42分に高井和馬のゴールで先制。ハーフタイムには霜田正浩監督から「守りに入らず点を取りに行こう」と指示があった。それに応え、山下が追加点を決めたのは後半開始からわずか15秒後のこと。オナイウ阿道が上げたクロスを、ワンタッチでゴール左隅に流し込んだ。
山下は「チームとして追加点を強く意識していたので、後半の立ち上がりに取れたことは、ゲームを進めていくにあたってよかったと思う。最終戦で何が何でも勝ちたいという気持ちがあった。みんなで気持ちを見せて戦って、勝つことができて本当にうれしい」と穏やかな笑顔を見せる。
今季、福岡大から加入した山下。プロ1年目は35試合に出場して5得点を獲得。チーム内得点ランクは現メンバーでいえばオナイウ(22得点)、高木大輔(8得点)に次ぐ3位と大健闘したが、「二ケタ得点を達成したかったし、そのチャンスはあった」と悔しさを滲ませ、「反省するところは反省して、評価するところは評価して、来年にしっかりとつなげていきたい」と来季を見据える。
これから、プロサッカー選手として初めてのシーズンオフを迎える。「オフの過ごし方も考えてトレーニングしたい。シーズン中には量を増やせなかった器具を使っての筋トレに力を入れたり、体づくりをしていきたい」。
来季のさらなる飛躍に期待したい。
(山口担当 松原純)
2018/11/20 18:25