仙台は19日、公式戦が組まれていない週の練習の締めくくりとして、長めの紅白戦を実施。週中の練習内容を総復習した。
この日に長めの紅白戦を組んだことについて、渡邉晋監督は「攻撃面にフォーカスしてきた練習内容を、実戦形式でも出すこと」を理由に挙げた。仙台は長期的にも、攻撃パターンの増加に取り組んでいる。たとえば7月の熊本キャンプでは、連続攻撃を引き出す縦パスの精度を向上させるため、具体的な前方パス成功率の指標を挙げるなどしてトレーニングを続けてきた。「長い目で見ればその縦パスを出そうとする意識も、それが通る頻度も、向上しています。でも、もっとできます」と、指揮官は攻撃力向上のための努力を続けている。
リーグ戦で6試合ぶりに勝利した前節・広島戦(1○0)についても、渡邉監督は「もっと縦パスを入れられる場面はあった」と振り返る。「判断が遅かったり、いいところに(ボールを)置けていなかったりしてできなかった」。そこで、広島戦で縦パスを出せるような場面を客観視できるような映像を編集し、19日の練習前ミーティングで選手に解説した。
それを受け、20分×2本、15分×1本という形式の紅白戦を実施。15分のゲームは、1人少ない10対10で行った。野津田岳人、蜂須賀孝治、ジャーメイン良、奥埜博亮が決めたゴールの場面を代表に、渡邉監督は「いいトライを見せてくれた」と評価する。この成果をシーズンの残り試合でも発揮することが、チームには求められている。
写真:板垣晴朗
(仙台担当 板垣晴朗)
2018/11/17 16:25