15日、プレス向けに公開された神戸のトレーニングで、″ポゼッションサッカーの先駆者″と称されるフアン・マヌエル・リージョ監督の哲学を反映した新たなメニューが実施された。
ハーフコートよりもやや広いスペース。8人×2組のフィールドプレーヤーは、攻撃側と守備側に分かれる。4本のポールを立てた四角形のゴールをコートのど真ん中に置き、2人のGKが2面ずつを担当。攻撃側にはフリーマンのアンドレス・イニエスタ、ルーカス・ポドルスキ、ウェリントンが加わった。
この中で、攻撃側には2つのテーマがあった。①ボールをつないでゴールを狙う、②ボールをずっとつなぎ続ける——というもの。各組が交代でこのテーマを実践した。
一つ目は得点のためにボールを動かすが、二つ目について、三原雅俊によれば、「味方につないでいれば、それは守備をしているのと同じこと。相手にボールを渡さないことで、守備をしないで守備をしている」とのコンセプトがあった様子。さらに、守備側はしっかりハメることで「こっちが攻撃している」「攻撃できている」と捉えて取り組んだようだ。
考え方自体はこれまでの練習と同様だが、この練習メニューは選手たちにとって初めての体験。三原は「試合でもその繰り返しだし、面白い」と落とし込まれた意図を強く意識し、実戦感覚を養いながら練習に没頭。2面を一人で守るGKも大変そうだが、吉丸絢梓は「それほど難しくはない」と集中して取り組んだ。
写真:小野慶太
(神戸担当 小野慶太)
2018/11/16 13:24