7月31日に名古屋から期限付き移籍中の内田健太が、2節前の第38節・福岡戦で山形加入後の初アシストを記録。チームは前節で今季J1昇格の可能性が消えたが、モチベーションを高く維持している。
アシストを記録したのは開始9分、得意のクロスから。1トップのブルーノ・ロペスが中央でワンポイント作り相手を中央に寄せたことで、ワイドの内田にフリーのままボールが回ってきた。ゴール前のターゲットはロペスのみだったが、相手の守備が及ばないポイントでヘディングゴールにつなげた。
「福岡戦のアシストから、中の選手がタイミングをだいぶ分かってくれてるようになってるし、もっと点につなげられる部分もあると思う。そこはもっと擦り合わせていかないとダメかなと思います」
チームへのフィット感はさらに強まりそうだ。
左足の強力なキック力と縦への突破力で、木山隆之監督が指揮する愛媛で主力として活躍した後、昨シーズンからは風間八宏監督が就任した名古屋に移籍。そこでボールコントロールの精度向上にもトライした。今週も、名古屋時代から続けているというファーストタッチの基本練習を居残りで行なった。
「サッカー選手、トラップとパス大事やから。トラップ一つで状況変わるし、前向けるし、すべてにそこができないと話にならないので」
チームは天皇杯ベスト4に勝ち残っているため、リーグ戦終了後も公式戦モードは続くが、規定により天皇杯には出場できない内田にとって、残されたのはリーグ戦3試合。
「勝ってない間、もやもやさせてたと思うし、リーグをしっかり3つ勝ってサポーターの人をよろこばせたいですね」
豪快さと繊細さ、ハイブリッドなスタイルの追求を続けながら、最終節まで駆け抜ける。
写真:佐藤円
(山形担当 佐藤円)
2018/11/02 20:02