愛媛は直近3試合無得点とやや攻撃面が湿りがち。しかし、そんな中にあって輝きを取り戻しつつあるのが吉田眞紀人だ。
吉田は今季途中に千葉から期限付き移籍で加わったが、コンディションが思うように整わず、離脱と合流を繰り返してきた。しかし、今季終盤に差し掛かった第34節・福岡戦で今季初先発すると、そこからはコンスタントに出場機会を得てピッチ内で高い存在感を発揮。まだ今季初ゴールこそ生まれていないが、現在の自身の充実ぶりは表情からうかがい知れた。
「監督の求めることはすごくレベルは高いけど、選手としてはそこを要求されることにやりがいを感じる。前節でも今までやったことないやり方をしたし、選手の引き出しを増やしてくれている。求めるレベルは高いけど、すごく楽しんで、ポジティブにやれている」
一方でチームは得点力不足から3試合勝利なし。しかし、吉田は「いまは我慢のとき」としながらも、「僕たちがいいサッカーをしているという話はほかのチームからも聞くし、相手も対策を練ってきている。そこを覆すくらいの力を出していきたい」と前向きな気持ちを失っていない。
今節、愛媛はJ1自動昇格を狙う東京Vをホームに迎えるが、「一人ひとりが監督のサッカーを信じてやれば、東京Vを圧倒できるくらいのゲームはできる」と進むべき道に迷いなし。充実のときをプレーで、そして結果で表現すべく躍動を目指す。
写真:松本隆志
(愛媛担当 松本隆志)
2018/10/27 16:03