11日、仙台は激しい対人形式の練習メニューを実施。長期離脱から復帰したばかりの矢島慎也も、その中で鋭い動きを見せた。
オフ明けの10日には軽めの練習メニューが多かった仙台だが、翌11日は打って変わって負荷の高いメニューが中心。選手を5チームに分け、ミニゲームと対戦型の素早いボール回しを同時進行で合計5セット実施した。渡邉晋監督らコーチングスタッフからは「勝負にこだわれ!」と再三指示が飛び、続く紅白戦でも選手たちの激しい勝負が繰り広げられた。
これらの練習で白熱した攻防を見せた選手の中に、矢島の姿があった。矢島は今季途中に仙台に加入し活躍していたが、8月1日のJ1第19節・名古屋戦(1●2)で負傷交代。左ハムストリングス肉離れで全治約12週間の重傷だった。
10日から再び全体練習でフルメニューをこなした矢島は、11日の対人練習にも参加。自身にとっては初めての大ケガということで「再発しないように、いけるときはいくけれど、無理はし過ぎない」と慎重に調整中だという。
紅白戦の中での矢島は、競り合いの中でも得意のパスを通すなどプレー感覚を取り戻していた。「入ってみた感じでは、プレー自体はよかったし、やっていてやはり楽しかった」。今週は試合がないために、次の公式戦のある20日まで約2週間の準備期間で、矢島は状態を上げる。その相手は、矢島が仙台加入後初先発を果たしたJ1第17節(1○0)と同じ相手・鳥栖である。
写真:板垣晴朗
(仙台担当 板垣晴朗)
2018/10/11 16:09