8日、FW北川航也が日本代表に追加招集された。第29節の静岡ダービーでは、自身の2得点など、チームの4得点に絡む活躍で、いまリーグの中でも最も勢いに乗っている選手と言っていいだろう。
そんな彼を最もよく知っているのは、MF水谷拓磨だ。「小3のときの途中から(北川が)自分たちのチームに入ってきた」(水谷)とそれ以来、ジュニアユース、ユース、そしてトップチームと、ともに駆け上がってきた。
水谷は今治に約1年半期限付き移籍しており、今季から清水に復帰している。その間の北川の変化をこう見たようだ。「昔は『自分が、自分が』という感じだったが、最近は『自分のプレーでチームを引っ張る』という気持ちに変わっている」。背負うものがあるだけ、人は変わるのかもしれない。
ただ、水谷自身、同期のニュースに「素直に悔しい」と言う。ともに年代別の代表にも入っており切磋琢磨してきていただけに、「自分も負けていられない」と闘志をむき出しにする。今季は、シーズンスタート直後の練習試合で左鎖骨を骨折し、開幕には間に合わなかったものの、それでも練習からアピールを続けてきていた。
最近では、コンスタントにベンチ入りを果たし、前節のダービーのように、時間は短いながら出場する機会も増えている。北川の日本代表追加招集が発表された8日も、中京大との練習試合に臨み、FWクリスランへのアシストを記録した水谷。ユース3人が同時昇格した“新・三羽烏”の一人として、水谷も北川に続く活躍を見せたい。
(清水担当 田中芳樹)
2018/10/09 07:00