国際Aマッチウィークによる中断期間を終え、リーグ戦の再開となる明治安田J1第26節。6日未明に北の大地を襲った北海道胆振東部地震からおよそ1週間を経ての最初の公式戦が、2位・川崎Fとの上位対決ということもって、札幌は計り知れないほどに強い意気込みを胸に上位対決に挑む。
震災直後から「希望や勇気を与えられるようなサッカーを見せたい」と強く発していたペトロヴィッチ監督の思いも強い。練習休止を余儀なくされた日が2日ほどあったが、「いまなお避難生活をしている人々が心配だ。それに比べれば、練習ができなかったことは大きな問題にはならない」とキッパリ言い切った。
そして試合の展望については「川崎Fは攻撃力があり、洗練されたパスサッカーをする強いチーム。でも、われわれだった見劣りはしない。ワンチャンスを狙うような、腰の引けた戦いをするつもりもない。必ず、いいゲームになる」と強い眼力で発した。また、現在4試合連続得点中と絶好調のFW都倉賢は5戦連続弾がかかる試合ながらも「まったく意識していない。とにかく、チームとして勝つことだけに集中している」。そして自身がプロキャリアをスタートさせた川崎Fとのアウェイゲームであることについては「個人としてもチームとしても成長した姿を、等々力で示したい」とも意気込みを口にしている。
いまなお避難生活を強いられている住民がいるなかで、北海道を代表するプロクラブとして札幌は、前年王者とのアウェイゲームにも攻撃的なスタイルで挑み、力強く前身をし続けて希望の光をもたらす。
(BLOGOLA編集部)
2018/09/14 15:35