大宮は8日、磐田との45分×3本の練習試合を行い、トータル3-2で勝利を収めた。得点者はマルセロ・トスカーノ、ダビド・バブンスキー、大前元紀。特にバブンスキーにとっては大宮加入後初の対外試合であり、最高の形で“大宮デビュー”を飾ることとなった。
「非常に気分よくプレーできました」とゲームを振り返るバブンスキーは、リーグ戦で先発を続けるメンバーが多くを占める3本目に右サイドハーフとして出場。随所に技術の高さを発揮して攻撃を加速させると、16分にマテウスのクロスのこぼれ球に詰めてゴールネットを揺らした。
「非常に速いアクションの中でボールがきて、相手に当たってはじかれて、自分はすでにペナルティーエリアの中にいたので、いかに早く判断をしてゴールするかだけを考えていました。距離もなかったし、非常に短時間の中で進んだアクションだったので、GKも反応できないゴールだったと思います」
勝利を重ねていくしかない終盤戦に向けて、得点への感覚に優れるバブンスキーのフィットにかかる期待は大きい。パスのタイミングが周囲と合わないシーンもあったが、パスの受け手である富山貴光は「試合後にも話したんですけど、『見ているし、いてくれれば出す』と言っていました。あれだけ前を見てくれると攻撃にリズムが生まれますし、非常にいいこと」とポジティブな印象を語った。
バブンスキーも「日々の練習の中から連係は深まっていて、それも自分で感じています。自分のパスを受ける側が感じてくれて、受ける側のプレーも自分が感じることができれば、相乗効果でどんどんよくなっていくもの」と前を向く。パサーにもフィニッシャーにもなれる背番号24が、大宮のラストスパートを加速させることに期待したい。
写真:片村光博
(大宮担当 片村光博)
2018/09/09 07:00