8日、長崎は諫早市内で九州産業大学との練習試合(45分×2本)を行った。
リーグ戦で先発出場の機会が多いメンバーが中心となった1本目はファンマが2得点を挙げ、2-0で折り返す。2本目は大きくメンバーを入れ替え、最終ラインを始め、本職ではないポジションに入る選手も多かったため、1-3というスコアに。結局、合計スコア、3-3での引き分けとなった。
今回の練習試合について島田譲は「もう一度、チームのベクトルをみんなで一つに合わせるということ。そして、今週、ミーティングをしてサッカーの本質の部分や攻守の切り替えのスピード感などいいときの自分たちを取り戻せるように、と共有したのでそういうところを一番、意識して練習試合には入りました」と話したようにリーグ戦の前節、湘南戦に続き、チームとしてのテーマは原点回帰だった。
シンプルに相手の背後を突く場面や素早く帰陣する場面が目立ったように相手が大学生という点は考慮しなければならないが、本来の長崎が長所していた部分を意識している様子は試合の随所に見ることができた。「ボールをもったときにもうちょっと崩していくというところはやらないといけないですけど、それよりも速く攻め切るところや戻って守備するところのベースをみんなが意識してやれていたと思うので、トレーニングの成果は出たかなと思います」と島田も一定の手ごたえをつかんだたようだった。
J1最下位という苦しい状況で残された試合は9。それでも、「もう一度、基本の部分、長崎の基本を思い出してしっかりやっていかないといけない」と髙杉亮太が言うように、長崎は原点回帰で残留に向けて、必死に戦っていく。
写真:杉山文宣
(長崎担当 杉山文宣)
2018/09/08 17:27