長崎の中村慶太が、キャプテンマークの重みについて振り返った。
長崎はゲームキャプテンを固定していない。これまで髙杉亮太や徳永悠平、ヨルディ・バイスといった中堅よりも上の年齢、そして、最終ラインに入る選手たちがキャプテンマークを巻くことが多かった。しかし、前節はそれまでキャプテンマークを巻いていたバイスがベンチスタートになったこともあり、中村慶太がキャプテンマークを巻いた。試合前に高木琢也監督から直々に指名を受けた中村慶は「正直、驚いた」と振り返る。しかし、試合に入れば、自分なりのキャプテン像をしっかりとイメージした。
「キャプテンマークを巻いている以上、マイナス思考にはなってはいけないなと感じました。元々、マイナス思考にはならないですけどいつも以上にそういった味方への声かけや試合の状況を把握するっていう部分は心がけて試合には臨みました」
そして、その重みは試合後にも中村慶にさまざまな刺激を与えていた。「高木さんが自分にキャプテンマークを任せてくれた意図はわからないんですけど、試合後には話もして、『そういう経験も選手として大事だ』っていうことも言われました。キャプテンマークを巻くことで気づくこともありますし、責任感ももっともっと自覚していかないといけない」
次節以降、中村慶がキャプテンマークを継続して着けるのかどうかは決まっていない。それでも、「自分も25歳だし、いつまでも若手っていう気持ちでもいけない。僕たちの世代が引っ張っていかないといけない」とけん引役としての気持ちはより引き締まった。苦しい状況にある長崎だが、責任感を増した中村慶の活躍に期待したい。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/09/07 18:30