横浜FCに1-3で敗れた1日の明治安田J2第31節、京都の小屋松知哉が5試合ぶりに公式戦のピッチに立った。京都に移籍してきた昨季はJ2リーグ戦38試合に出場。今季もJ2第26節・東京V戦までリーグ戦全試合に出場と、ハードワークで攻守に貢献するサイドハーフとしてチームに欠かせない存在だったが、今夏の大量補強のあおりを受けて出場機会を失っていた。
「久しぶりだったので、試合に慣れるというか、試合の雰囲気を思い出さないといけない部分もありました。1-3という状況も難しいところがありましたね」と、2点ビハインドの終盤での出場となった横浜FC戦を振り返る小屋松。定位置取りを狙う位置からの再出発となっている現状については、「技術面も、戦術面も、もうちょっと上げないといけない部分があります。選手として成長しないといけない大事な時期」と話す。
キャリアハイの8ゴールを挙げた昨季は得点嗅覚でも非凡なところを示していたが、今季はシーズンが終盤に差しかかっている現時点で3ゴール。数字の上でも物足りなさがあるが、その点も「自分の力不足」と自省する。「チームのことも含めて、今年はあまり良い結果を出せていません。いろんなポジションをやることが多くなって、でもその中でも決定的な仕事ができるように意識してやっていますけど、なかなか結果が出せていない」。
今季は残り12試合。J2残留争いを強いられている京都にとっては、12試合すべてが結果にこだわらないといけない重要なゲームとなる。「試合に出るか出ないかは監督が決めること。僕自身は練習でも試合でも、結果を残すことが大事。コンディションを落とさないようにしっかり準備をしていきます」。ポジションを失った悔しさを糧に、さらに成長した姿を小屋松は見せることができるのか。それは、正念場を迎えているチームにとっても、大きなカギとなる。
写真:川瀬太補
(京都担当 川瀬太補)
2018/09/07 17:11