J1第25節・浦和戦を9月1日に控えるC大阪。前節は首位の広島に敗れ、逆転優勝の可能性は限りなく遠のいたとはいえ、リーグ戦の残り10試合、一つでも上の順位で終えるためにも一戦必勝の試合は続く。
8月30日に行われた紅白戦も白熱。「浦和に勝ちたい気持ちは誰より強い」と古巣対決に燃えるFW高木俊幸が、この試合、唯一のゴールを決めた。
ホームで行われた第17節でも浦和相手に先制点を決め、喜びを爆発させた高木だが、「(古巣相手に)ちょっと喜び過ぎたという反省もある」と得点後の振る舞いを苦笑いで振り返る。「今節は(得点をとっても)控え目に」ということだが、「セレッソの選手としてしっかり戦って、勝利につながるプレーをしたい」とキッパリ話す。
もっとも、負傷離脱していたFW柿谷曜一朗とFWヤン・ドンヒョンが今週から本格的に合流しており、前線の競争は一段と激しさを増している。30日の紅白戦でも、1本目の先発組に入ったのは柿谷だった。今節、高木がどういった形でプレーすることになるかは分からないが、この試合にかけるモチベーションは高い。
「浦和では悔しい思いもしたけど、ルヴァンカップとACLという二つのタイトルを獲れた。自分自身、プロとして初めてのタイトルだったし、ACL優勝はサッカー人生でそうできることではない。それは浦和にいたからこそ(できたこと)。それに、あのスタジアムはサッカー選手にとって、これ以上ないモチベーションを与えてくれる」
苦楽の思いが詰まった埼玉スタジアムにて、躍動する姿を見せたい。
(C大阪担当 小田尚史)
2018/08/30 19:50