金沢の高卒ルーキー・MF島津頼盛が、プロデビューを果たした第10節・大分戦以来、約4カ月ぶりに公式戦のピッチに立った。
前節・岡山戦(0●1)、ビハインドの状況で投入された島津はボランチとしてプレー。本来はもう少し前目の選手だが、中盤でバランスをとりながらシンプルにさばき、機を見て前線に配球した。だが、島津は「相手が結構引いていたから、自分もボールを受けられて好きなようにできた。タイトに守備にこられたときにどうできるかと考えたら、まだまだ」と自分に厳しいコメント。そして、「試合に出たときに、タイトにくる相手でも受けられるように、練習ではそういうところでボールを受けてさばいたり、前を向いてパスをすることを意識してやっている」と続けた。
トレーニングや練習試合でもボランチを務める機会が増えており、本人も適応を図っている。「相手に体をぶつけて奪えるようになったら、もっと幅が広がると思う。奪い切れるというか、プレスをかけてそこからボールを突いて奪うくらいのところまではちょっとずついけている」という。
加入当初からの島津の変化について、柳下正明監督は「ボールをもったときに何をしようかとか、守備になったときの狙い。狙いをもってプレーができるようになってきている」と話し、「中央だとボールをもったとき、もっていないときの守備などもやれている」と、中央エリアへの適性があると見ている。
「大きなテーマは点をとること。結果として残したい」と、ゴールを渇望するルーキーの今後に注目だ。
(金沢担当 野中拓也)
2018/08/22 09:50