1日、新潟は聖籠町の専用練習場で二部練習を行った。チームはこの日から、新体制でスタート。主将・磯村亮太が長崎へ完全移籍し、3名体制の副将のうち渡辺泰広がVONDS市原(関東1部)へ期限付き移籍内定したことを受け、小川佳純が副将から主将へ昇格。副将は現職の加藤大に加え、新たに富澤清太郎と戸嶋祥郎が就任。練習前に鈴木政一監督から任命を受け、ミーティングで発表された。
鈴木監督は「小川は、今やろうとしているサッカーへの理解度が高く、どんな状況でもコミュニケーションがとれる人材。戸嶋は若い連中のまとめ役として。かんぺー(富澤)はチームとして守備に課題があるので、その中心になってほしい」と、選出の意図を明かした。
人生で初のチーム主将を務めるという小川は「キャプテンになったからといって、自分のクオリティーは変わらない。これまでも必要なことは言ってきたし、やることは変わらない。継続して、勝てるチームになっていくようにやれることをやるだけ」と意気込みを語った。
チームは1年でのJ1復帰を掲げているが、現在J2で17位と苦戦中。ただ、小川が故障から戻り、先発に復帰した第22節以降は、攻撃面で改善が見られている。小川は「チャンスを多く作って、ゴールの匂いがあれば、見ていて面白かったと言ってもらえる。見ている人に楽しんでもらえるような試合にすることプラス、ミスを減らして勝てるようにしたい」と課題を上げ、「それぞれがJ2で戦い続けることをよしとせず、もっと高いレベルを目指してやれるようにしたい。俺も含め、J1で長くやってきた選手が若手を引っ張って、J1に持っていける集団になっていくべき。試合に出ていない選手にも、満足せず上を目指してやってもらえるような雰囲気をつくっていきたい」と目標達成に向け、チームの底上げも促していく。
以下、副将のコメント。
富澤「このクラブを思う気持ち、支えてくださっている方々の思いを絶やさないように、自分なりにやれることを続けていくことが使命だと思っている。一人ひとりが自立してプロとしての自覚を持ち、ピッチに立つ集合体になることで強いチームになれる。若い選手もいっぱいいるので、自分の姿を見せていくことと、苦しんでいる選手がいたら、うまくサポートしていきたい」。
加藤「チームとしてどういう方向を向いてやるかは決まっているので、続けていくことが一番大事。個々の弱いところを練習で直すように努めることと、弱い部分が出ないように周りが助けること。文句ではなく、チームがよりよくなるための声がけを続けたいし、もっともっと出していく」。
戸嶋「若手選手をまとめるという役割を与えられたことに感謝し、より責任をもっていきたい。新人が試合に絡んでいることはチームにプラスになっていると思うが、慢心せずに続けて、競争意識を高めていきたい」。
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2018/08/01 19:41