徳島から移籍加入した神戸DF大﨑玲央が神戸デビューを果たした。28日のJ1第18節・柏戦の先発メンバーに入り、無失点勝利に大きく貢献。30日に完全非公開で行われた練習後、大﨑は「絶対に勝ちたかった。前節(湘南戦)はいい結果が出ていなかったので、連敗せず、無失点で勝てたことがうれしい」と喜んだ。(大﨑は写真右から5人目、7月20日撮影)
持ち味の縦パスを入れ、攻撃のアクションを積極的に起こした。「自分のストロングだし、ナベさん(渡部博文)とどんどん入れたら簡単に崩せるシーンも増える」と話した大﨑。その一方で、「相手はちょっと引いていたので、無理やり入れるとカウンターもある。シンプルにするところはシンプルにした」と言い、中盤で顔を出す三田啓貴や藤田直之と好連係をとれたという。
試合後に、CBのペアを組んだ渡部が称賛したのは大﨑のコーチング。「もともとそういうタイプじゃなかったんですけど…」という大﨑。キャリアを振り返ると、トップ下、ボランチ、センターバックにポジションを変えてきた。「センターバックになってからですね。一番みんなが見えるポジションだし、人を動かしたり、締めないといけないときもあるので」と、現在のポジションになってから、そのコーチングに磨きをかけてきたと自身を分析。
そんな大﨑のJ1デビュー戦を吉田孝行監督はどう見たか。「J1初出場であれだけやってくれたら十分。攻撃面のよさは分かっていたけど、守備でもリーダーシップをとり、足の速さも見られた。かなり評価していい」と絶賛の言葉で大﨑の90分を振り返る。
今節の相手は勝点で並ぶC大阪だが、「ボールをもてるし、一発で決める力もある」と警戒した大﨑。C大阪には、アカデミー時代にしのぎを削った高木俊幸もいる。神戸のチームスタイルであるパスサッカーを前進させる背番号25は、J1の新たな注目株に名乗りを上げている。
(神戸担当 小野慶太)
2018/07/30 20:16