負傷で戦線を離脱していた山口のGK・吉満大介が、明治安田J2第24節・水戸戦で今季初出場を果たした。
吉満は、昨年11月下旬に左陳旧性坐骨結節剥離骨折の手術を行い、3月中旬からようやく練習へ合流するも再び負傷。全体練習に参加できない期間が長かったが、土肥洋一キーパーコーチの「絶対に試合に出よう」という励ましが心の支えになっていた。
水戸戦は、試合終盤に追いついて引き分けに持ち込んで連敗を阻止したが、吉満は「勝つことが土肥さんへの恩返しだった」と悔しい気持ちを吐露した。
「土肥さんからはプレーしている逆サイドを見ることを常に言われていて、それを心掛けてコーチングした。でも2失点目のときは揺さぶられて決められてしまった。そういうところを反省して次に生かしたい」と、気持ちを切り替えて次の一戦を見据える。
霜田正浩監督も「吉満はキックが非常にいい」と評価し、「キーパーからビルドアップを始める僕らのやり方としては、後ろから安定したキックができることはプラスになる」と期待を寄せている。
水戸戦では鋭いロングフィードを見せたが、吉満は「精度はまだまだ。7、8割」と首を横に振る。ペナルティーエリアまでボールが飛んでこそ「本調子」と言う。
山口はこれで5戦勝ちなしとなった。停滞気味の現状を踏まえ、「何か変えないといけないと思うし、キーパーから安心感を持たせられるように頑張りたい。危ない場面でしっかりセーブして、味方を叱咤するとか、そういうところからやっていかないと。アシストすることも心に秘めている」と意気込む。
(山口担当 松原純)
2018/07/24 18:03