かねてから獲得の噂が挙がっていたフルミネンセのDFナタン・ヒベイロの柏加入が14日に発表され、早速全体練習にも参加した。
強い日差しが照りつけ、うだるような暑さの中で行われたトレーニングに参加したナタンは最後に行われた11vs11のゲーム形式以外のメニューをすべて消化。練習の合間にクリスティアーノと談笑する姿も見られ、とてもリラックスした様子であった。
練習後、取材に応じたナタンは今回の移籍について「日本に来る夢は昔から持っていて、良いイメージはあった。カタールやブラジルにいるときから、『日本は良いところ』と話は聞いていたので、それが実現したのはうれしく思う。そのうれしさや幸せをプレーに変えていければ」と意欲を示した。また、自身のプレースタイルについては「アタッカーに詰め寄るところやマーキングのところ。そのほかではビルドアップで足元でボールを扱うところもストロングポイントだと思っている」と語った。
前半戦は失点数の多さに苦しんでいたチームにとって守備の立て直しは急務。また、この中断期間中に中谷進之介が名古屋に移籍したことにより、CBのポジションは層が薄くなっており、186㎝という数字以上にたくましく見えるブラジルCBに懸かる期待は大きい。本人も「自分のアグレッシブさや後ろからのコーチングで貢献できればと思っている。(柏の選手たちの)クオリティーは申し分ないので、そこに自分が入って、チームが一丸となれればタイトルや目標としていることは必ず実現できると確信している」と力強く意気込む。
オファーを受けた時点からクリスティアーノやカタールのアル・ラーヤンでともにプレーした経験を持つレアンドロ(東京V)から日本の情報を得るなど勉強熱心で、取材の最後には「ここでも友情を築ければいいと思いますのでよろしくお願いします」という挨拶で締めるなど、性格はまさに紳士。練習後には丁寧にサポーターへのファンサービスに応じていた。
そんなナタンの最速のJリーグデビューは22日のJ1第17節・鹿島戦である。
(柏担当 須賀大輔)
2018/07/14 17:29