全国的に猛暑となった14日、浦和は猛練習を敢行していた。
11日にアウェイで天皇杯3回戦・松本戦を戦い、翌日には浦和に戻ってリカバリートレーニング。その後2日のオフを経て、この日が練習再開デーだった。公開されていたスケジュールでは10時開始だったが、室内でのトレーニングを終えて選手たちがグラウンドに集まったのは11時ごろ。そこから、炎天下でオリヴェイラの熱血指導が続けられた。
一番長く時間をとったのは、11時半ごろから始まった攻撃時のコンビネーショントレーニングだ。「相手にブロックを敷かれた際の攻撃をトレーニングした。選手のイマジネーションだけでなく、ある程度の型も必要」とは練習後のオリヴェイラ監督の弁。天皇杯前にも行われたものだが、今回は35℃近い中で、最終ラインからフィニッシュまでを相手守備役なしで実施した。槙野智章にオフが与えられた中、離脱者以外の選手たちが12時半ごろまで、さまざまな形での攻撃を体に染みつかせた。
大卒1年目の柴戸海は、この練習について「相手役がいない練習だったので、イメージしながら味方とのコンビネーションを考えた。自分の中でどれだけ高い意識でできるか。高い精度でできるか。まだまだ若いし、体力では負けられない。こういう厳しい練習をやってきた先輩たちがいるし、いま必要なこと」と語っている。
浦和には、今季ここまでの得点数がリーグ最少タイという現実問題がある。それに松本戦はセットプレー2発での勝利。指揮官の熱のこもったこの日の練習は、それを受けてのものだ。18日に控えるJ1再開後に、この猛練習の成果は表れるか。第16節の相手は、ここまで最多の失点数を記録している攻撃自慢の名古屋だ。
(浦和担当 田中直希)
2018/07/14 15:36