12日、鹿島からベルギーリーグ1部セルクル・ブルージュKSVへの完全移籍を発表した植田直通が囲み取材に応じ、取材の経緯や鹿島への感謝、今後の予定を述べた。
オファーは「W杯期間中にいきなり話をいただいた」という。代表チームでは食事の最中でも「下の世代がどんどん海外に出ていかないといけない」といった話をされていたといい、迷いはあったものの、いま以上の成長をするために移籍を決意したと明かした。
W杯で4試合を戦った日本代表。植田は1試合もピッチに立てなかった。ベンチで試合を見つめるだけに終わったが、「ここで試合に出れば人生が変わる」と思ったという。次の大会では中心選手となるべく「プレーだけでなく人間的にももまれたい」と、より厳しい環境を選択した。
セルクル・ブルージュKSVは、フランス・リーグ1のASモナコとオーナーが同じクラブ。ここで活躍すれば、次のステップに進むこともできる。
「自分はもっと上でやりたいと思っている。そのためにもベルギーで成長することが大事。難しいこともあるだろうけど、それを乗り越えたい」
植田は、言葉もわからない場所へ飛び込んでいく。
この日、チームメートの昌子源は発熱のため練習を欠席した。
「源くんにはロシアで伝えました。源くんとも自分たちの成長のためには外に出ることも必要だと話していました。いままではチームメイトでしたけど、これからはライバルとして越えていきたいです」
今後は14日まで鹿島の練習に参加し、15日に離日する予定だ。
(鹿島担当 田中滋)
2018/07/13 15:22