4日に千葉からの完全移籍が発表されていた高木利弥が6日、柏の全体練習に合流した。強い雨が降りしきる中、いきなり紅白戦などみっちり1時間ほどの練習を消化。練習後には記者陣の取材に応じた。
練習初日を終えた感想を問われると「ハードだなと」と第一声を発した高木。「でも、すごくぎゅっと詰まった感じで、ジェフの時とは違ったので、慣れていけばもっと自分を出していけると思う」と続け、「(柏の選手は)個人の能力は高いと思うので、まずは雰囲気になれることが目的。そこからチームの戦術などを理解していけばいい」と話した。
「急な話だったので、自分でもびっくりしている」という今回の移籍劇だが、「ジェフでもすごく充実した時間ではあったけど、J1でやりたい、J1にチャレンジしたい気持ちがあったので、そこの気持ちを優先したというか、自分の中で意志を固めた。そう決めたからにはしっかりやっていきたいし、ここで結果を残さないと来た意味はない。まずは試合に出て、しっかりアピールできれば」と高木の決意は強い。
柏とは今年の2月のちばぎんカップで対戦しており、「中盤でボールを収めてしっかりつなぐ。3トップには能力の高い、個の強い選手がそろっていて、そこからいろいろな選手が絡んでいく」と柏の印象を語る。そして、「自分もそこにうまく絡めればいい。自分がおとりになれば相手を揺さぶれるし、受けてからのクロスやシュートが形になれば攻撃のバリエーションも増えてくると思うので、そこは楽しみ」と早速自身のプレーイメージを口にした。
千葉時代のチームメイトである近藤直也と増嶋竜也から、住むにはおすすめの場所や柏のチームメイトやスタッフのことを教えてもらい、すでに柏の情報は収集済み。また、神奈川大学サッカー部の同期であり、仲の良い伊東純也がいることも大きく、移籍を伝えたときの反応は「来るの」と“案の定、薄かった”らしいが、「純也がいて、あいつがイジってくるので溶け込みやすいかな」と笑顔を浮かべた。
手薄な左SBの層を厚くする存在として高木に懸かる期待は大きい。背番号は6に決定。「左利きなので、ボールの持ち方や攻撃的な部分は自分の特徴でもあるので、そこは誰にも負けないつもりでやっていきたい」とアピールポイントを語るレフティーが、日立台のピッチを駆け回る日はそう遠くないはずだ。
写真:須賀大輔
(柏担当 須賀大輔)
2018/07/06 19:32