7月1日から岐阜県飛騨市で夏季キャンプを行っている名古屋は、4日、JFL14位のFCマルヤス岡崎と30分×4本の練習試合を行い、合計3-0で勝利した。
リーグ戦は13戦未勝利、中断期間で立て直しを図りたい名古屋だが、下位カテゴリー相手の練習試合で苦戦続きだった。ここまで5つのチームと対戦し、主力組が挑んだ4試合は最初の大阪産業大学戦こそ1-0とリードして終えたが、残り3試合はいずれも勝利できずに不安を残していた。
マルヤス岡崎戦も序盤は相手に攻勢をかけられピンチを迎えるシーンがあった。しかし30分ハーフの前半終了間際、ペナルティエリア内でジョーが倒されPKを獲得。キッカーのジョーが落ち着いて決めて先制すると、後半立ち上がりにガブリエル・シャビエルのパスをDFの裏に抜けた和泉竜司がシュートを決めて2-0とした。
その後は運動量の落ちた相手を押し込みチャンスを作るが、ゴールネットは揺らせず。まだまだパスの出し手と受け手のコミュニケーションにズレがあり、スムーズな攻撃に移行できないシーンもあるが、選手たちは久しぶりの勝利にひと安心した様子だった。
得点を決めた和泉は「久しぶりに得点を決められて嬉しい。最初は欲しかったタイミングでパスが出てこなくて、もう一度動き直したらシャビエルがしっかり出してくれた。練習通りの形が出せた。守備も改善できてきた」とキャンプの成果を口にする。またシャビエルは「みんな自信を失いかけていたが、それを取り戻しつつある。自分の喜びよりもチームが喜ぶためにプレーをしていきたい」とフォアザチームの精神を強調した。
名古屋の飛騨キャンプは6日まで。公式戦は11日に広島で行われる天皇杯3回戦が最初となる。
写真:斎藤孝一
(名古屋担当 斎藤孝一)
2018/07/04 18:54